コラム

春服を買いに行く前に|「痩せたら着よう」をやめた日のこと

ゆめかわプラス編集部
春服を買いに行く前に|「痩せたら着よう」をやめた日のこと

※ サイズ情報・着用レビューは個人の感想です。購入前に必ず公式サイトをご確認ください。

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ショッピングモールで立ち止まった日

桜色のワンピースに一目惚れして、タグを裏返したとき――「痩せたら着よう」が口癖だった頃の話です。

3月の終わり、ショッピングモールを歩いていたときのことです。

春物のディスプレイに飾られた、淡い桜色のワンピースが目に入りました。ふわっと広がるスカート、レースの袖、小さなリボン。「かわいい」と思って手に取って、タグを裏返しました。

Mサイズだけ。

その瞬間、いつもの言葉が頭に浮かびます。「痩せたら着よう」。ラックにそっと戻して、何事もなかったように歩き出す。そんなことを何度繰り返してきたか、もう数えられません。

「いつか」のクローゼット

「痩せたら着よう」の「いつか」は、なかなか来ませんでした。

振り返ると、わたしのクローゼットには「いつか着る服」がひとつもありませんでした。正確に言うと、買えなかったんです。好きだと思っても「今の自分には似合わない」「サイズが合わないかもしれない」と考えて、最初から手を伸ばさないようにしていました。

代わりに買うのは、無難な黒いトップスや、少し大きめのパーカー。嫌いではないけれど、心が躍る服ではありませんでした。

友だちが「この色かわいくない?」と見せてくれるワンピースに、「かわいいね」と答えながら、自分が着ている姿は想像しない。それがわたしの普通でした。

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サイズマッチを試す

転換点は、偶然でした

きっかけは、たまたま入ったお店でサイズ展開の広い服に出会ったことです。

ある日、用事のついでにふらっと入ったお店で、気になるブラウスを見つけました。レースの衿がかわいくて、ちょっとクラシカルなデザイン。「どうせサイズないだろうな」と思いながら、なんとなくタグを見たんです。

S、M、L、XL、2L。

驚きました。しかも、XLや2Lだけデザインが違うということもなく、まったく同じブラウスがサイズ違いで並んでいました。

試着室で袖を通したとき、鏡に映った自分を見て、少しだけ泣きそうになりました。大げさかもしれません。でも、「好きだと思った服が、自分のサイズで存在している」ということが、こんなにうれしいことだとは思っていなかったんです。

気持ちが変わったこと、変わらなかったこと

あの日から、買い物のしかたが少しだけ変わりました。でも、すべてが解決したわけではありません。

あのブラウスを買ってから、わたしは少しだけ変わりました。お店で気になる服を見つけたとき、まずサイズタグを確認するのではなく、「これ、好きだな」という気持ちのほうを先に受け止めるようになりました。

サイズが合わなければ、別のお店やオンラインショップで同じテイストのものを探します。以前のように「自分には関係ない服だ」と目をそらすことが、減りました。

ただ、正直に言うと、今でも迷う日はあります。試着室の鏡の前で「やっぱり似合わないかも」と思うこともあります。魔法のように全部ポジティブになれたわけではありません。

でも、ひとつだけはっきり変わったことがあります。「痩せたら着よう」とは、もう思わなくなりました。

春服を買いに行く前に

好きな服を着ていい理由に、サイズは関係ないと思うんです。

この文章を読んでくださっている方の中にも、まだ迷っている方がいるかもしれません。「好きだけど、自分には無理かも」と感じている方も、いると思います。

わたしから「大丈夫です」とも「気にしないで」とも言うつもりはありません。その気持ちはとてもよくわかるからです。

ただ、ひとつだけ。好きな服を着ていい理由に、サイズは関係ないと思うんです。

今年の春、もし気になる服を見つけたら、タグを裏返す前に、まず「かわいい」と思った自分の気持ちを大事にしてみてください。

そこから始まることが、きっとあります。


※ 価格・在庫は2026年4月時点の情報です。

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